企業主導型保育 ある園の現在のお金事情

今日は、ある園の現在のお金のお話しです。

30年4月開園の保育園の内情を公表します。

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4月、5月、6月、7月、8月、9月と開園して半年が過ぎました。

この半年を踏まえて報告します。

最初は園児も少なく、9月までの基本分加算合計は約600万円

実費合計は約130万円。合計で730万円の売上となりました。

しかし、入金は2か月遅れで入ってきますので

現在の実質売り上げとしては約420万円となっております。

半年経って、口座に入ったお金は約420万円です。

420万円ですよ!?

あまりにも可哀そうではありませんか。

先生は基準以上の先生も確保して、しっかり運営されているのに現状こんな感じになってしまっております。

経費だけで1500万円程出ていっていますので、1000万円以上の現状マイナス状態です。

基本分加算以外の加算分については、未だ何の返答もありません。

半年間で1000万円出ていって笑っていられる企業はどれぐらいの数があるのでしょうか?もちろん、保育園事業だけではないので他の売上でカバーしていますが、これもカバーできない企業はどんな心境でしょう。

そして、最悪の結果としまして、この年度内は基本分加算のみの支払いで終わり、3月の年度末に調整される他の加算分で調整という最悪の自体になれば、あと半年どうにか乗り切らないといけません(可能性はゼロではない)それにそれに、年度末に調整するってなれば、3月までの実績報告が出来るのはいくら早くても4月の上旬でしょう。4月の上旬に申請を出しても、これまた審査が立て込んでるとかいう話になればそれすらいつまで延ばされるかわかりません。

私たちはいつまで苦しまなければいけないのでしょうか?

もう、件数が多すぎて対応が遅れているとかいう返答は聞きたくありません。

予想できるでしょう。今年度の申請が一気に増えたのだから来年の審査はもっと遅くなりますか?

内閣府、児童育成協会の腕のみせどころです。宜しくお願いします。

 

といった、現状がほとんどの園で起こっている問題だと思います。

整備費を水増しして喜んでいた悪徳会社もビックリしていることでしょう。

 

 

最近、愚痴のようなブログになっているような気がする。。

お金の細かい内情知りたい方は質問ください!ここでお答えさせていただきます。

 

以上!

 

設立予定地域住民との話し合い

皆様、助成金申請状況はいかがでしょうか?

まだまだ先が見えない状況ではありますが、そこばっかりに注意していてもいけません。

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保育園の開設に近隣住民の方の反応はとてつもなく大事です。

ここを軽視して進めてはだめです。

 

前年度でも、結構な数の企業主導型保育が近隣住民とのもめごとで開園を断念していると思います。認可園に至っては、近隣住民の反対が強いと計画自体がなくなる事態も多いです。ニュースやYoutubeでも見られますね。

今回の申請フォームにも、なぜ近隣住民への説明が強く書かれていたかというと、そういうことです。

この事業自体、法律上建てるのは設置者の自由です。誰にも止める権利はありません。

認可園なら、行政の管轄になるので上から訴えればどうにかなってしまうのですが、あくまで企業主導型保育事業は、認可外に位置づけられておりますので、クレームのはけ口が児童育成協会になるのです。そこで「まいったな」と児童育成協会は、今回の申請で近隣住民への説明を必須項目にしました。表面上のことだけではなく本当に大事なことですので、皆様、助成が決まり、工事が始まる前に必ず近隣住民への説明会を開きましょう。

「そんなの関係ねぇ、裁判でもなんでもして争ってやる」「誰にどうこう言われる筋合いはねぇ、近隣住民と関わらなければいい」とおもっている方がいるのなら今すぐ保育園辞めてください。

地域に根差す施設でないと子供達や先生方にも迷惑がかかります。なにかあれば助けてくれるのも近隣の方々ですので。

 

そしてもしかしたら、近隣の反対が強ければ、助成金の取り消しなどが起こる可能性は0%ではないと思います。新たに、そういう文言が追加されないことを祈っております。

 

質問など頂けましたら、詳しい内容をここで書きたいと思いますので。お願いします。

自分で考えて書けるのは、せいぜい後数回かと。。。思われます。。

 

以上

 

 

 

 

 

公益財団法人 児童育成協会様へ 平成30年度運営費助成申請状況について

今回は運営費助成の現状についてです。

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既に、30年度より運営を開始されている事業所さんで基本分加算以外の加算助成金の入金が始まっている事業所って全国に何園あるのでしょうか?

当社含め、独自で10数社確認しましたが、たった1件でした。

1件でも珍しいラッキーな事業所さんというイメージです。そのうち、やり取りが進んでいる事業所が1社。他は未審査のまま何の返答もありません。

このような状況を育成協会側はどうとらえているのでしょうか?

 

もちろん、育成協会側が何の対策もなくゆっくり審査を進めているとは思いませんが、問い合わせをしても冷たい対応で「順番に審査を進めています」の一点張り。毎日その問い合わせだけで何件電話が鳴っていることでしょう。

全ての事業所に金銭的余裕があるわけではございません。前年度との入金のタイミング、審査の進行状況が変わりすぎて、何の情報も出ないまま皆さん必死に耐えています。運営ができなければ、子供たち、先生たちにどう責任をとるのでしょうか?このままいけば、育成協会側へ訴訟問題が頻発する事態になりそうで懸念しています。

年度末に調整して、それまで引っ張ろうなんて考えはやめてください。

子どもたちのために早く対策してください。

 

 

愚痴のようになりましたが、愚痴です。

もっと皆さん声を上げてもいいと思います。

これが、児童育成協会様へ届くことを願っております。

 

以上

保育士さんの求人の仕方と保育補助者の意味

皆さん、保育士さんの採用状況は順調でしょうか?

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有難いことに、当社の園では先生が溢れている状態で潤沢に優秀な先生を確保出来ております。現在も募集は続けておりますが週に2~3件ほどの問い合わせがあります。

当社が出している求人は「ハローワーク」のみです。

ですので求人にお金がかかったことは一度もありません。

先生の確保に苦しんでいる園は沢山ありますが何が当社と違うのか。。

それは「給料」と「ホームページ」が答えだと思います。対比でいうと50対50ぐらいでどちらも大切です。

どう違うか。

 

①給料

常勤社員給料:当該地域の平均給料より月給5000円~10000円高いです。

パート給料:当該地域の平均時給より50円~100円高いです。

これによって、他の園と比べたときに圧倒的優先順位で見られます。

②ホームページ

この時代、認可保育園、認可外保育に勝つにはホームページは必須です。

ホームページは、園児を集める上でも同じ効果がありますが、求人に対しても大きな効果を生むのです。

 

給料は良い。ホームページを覗いたらおしゃれな園舎と楽しそうな園の雰囲気、先生も過ごしやすそうに感じる写真たち。

当社が求人に困っていないのはこういう理由だと思いますし、戦略的にそうなるように進めてきました。ホームページには結構高額な投資をしました。

現在、ホームページを持っている保育園は圧倒的に少ないです。

持っていても昔に作った、見るも無残な自主制作感丸出しのホームページが多い。

しかし企業主導型保育園に至っては見た目にも綺麗なホームページが多いと思いませんか?それは、企業ですので今までの経験や考え方で絶対凝ったホームページの方が良い。と決断されたのでしょう。

認可、認可外問わずホームページに力を入れた園が強い。この時代。

保育士さんにとっては、仕事場を選べる時代になっています。

どこでも働き口がある状況で

①給料はいい。

②環境は良さそう。

これで求人には困らなくなりますし、優秀な先生を選べる立場になります。

求人広告にお金をかけていく、採用しても優秀な人材が入らないから悩みは消えない。

これを解消できれば、ホームページにお金をかけるだけで、メリットが大きいのはお分かりいただけたと思います。

これが私の実体験です。私はホームページの制作業者ではありませんのでご安心を(笑)

☆しかし、それだけではメッキが剥がれるので、内部環境や福利厚生などなど、職場環境整備に力を入れてください。

どうやったら残ってくれるか。採用の大変さを忘れないでください。

 

と、いうことなのですが、ここで

「保育補助者」について書かせていただきます。

保育補助者とは、その名の通り保育士さんを補助する仕事を主にすると思ってください。

例えば、保育補助業務(ほぼ保育士さんと同等)、事務作業、掃除、準備品の整備、給食補助、送り迎えの門立ち。

など、保育士さんが今までやってきたけど、保育補助者ができるんじゃない。って感じの仕事観です。

 

保育補助者のメリット

①保育士の数にカウントできる。

(週平均30時間以上の常勤勤務していれば、40時間分[これは監査指導員が言っていたので不確かだが]保育士数として認められる)

子育て支援員研修を受講又は受講予定者が対象になる。=だれでもなれる。

※研修は3カ月~4か月の期間で数回の丸一日拘束研修がある。これには出席率100%が必要となる。

③保育補助者雇上強化加算2,215,000円/年 の助成金を得られる。

時給1400円でもおつりが出ますね。

しかしこれは、保育士さん不足に苦しむ園にとっての救済の処置ですので困っている園は保育補助者の雇用を進めた方がいいでしょう。

 

以上!

詳しい内容が聞きたい方はご質問ください。

こちらでお答えさせていただきます!

 

 

 

 

 

企業主導型保育園って儲かるの?

皆さんがとても気になる話題だと思います。

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企業主導型保育事業自体が平成28年度に開始されて、当初の申し込みは予定をはるかに下回る状況でしたが、徐々に認知度が出てきて保育園を持ちたい企業の方々が増え、今のような状況になっております。

 

ここで、なぜそんなに保育園を出したい企業が多いのか?と疑問がわきますが。

結論、儲かると思って始める人が凄く多いです。

私のまわりにも既に10数社関わりがある企業主導型保育園ができてきています。

その8割以上は助成金に魅了されて安易に飛び込んできました。

そして苦しむのです。。

 

実質的な、保育園の運営の大変さはまた別の機会に書かせていただくとして。。

そう。儲かるのか?という視点でいうと。。

『儲かりません』

 

儲かりませんが、赤字にもなりにくいと言うべきでしょうか。

そして、儲かろうと思えば儲かります。

 

「どっちやねん」と声が聞こえてきそうですが、正直言い方が難しいのです。

 

例えば

4月1日開園 定員19名 対応0歳~2歳児 11時間開所の場合

開園当初の園児数は、よくいって半数いけばいいと思います。

そこから徐々に集まりだして、半年後に定員80%~年度末頃満員。

と絵を描くと。

 

園児1名あたりの助成金平均15万円として(実費負担除く)

年間基本分加算 約2200万円

その他、延長保育、病児保育、一時預り、保育補助者、連携推進加算などの加算分まで実施すれば加算額 約1200万円

家賃補助が30万円として年間で 360万円

合計しても約3760万円が年間の売上となります。

ここまで見て「儲かるんじゃない?」と思ってしまうのでしょうか。

 

そこから経費がかかってきます。(年間)

家賃360万円

人件費2200万円

光熱費60万円

消耗品200万円

修繕費50万円

その他なんやかんや覚悟しておく費用500万円(実体験)

経費合計3370万円

 

差し引くと利益390万円

これが利益です。あくまで当社の概算ですが、実質こんなもんです。

ここから企業努力で、経費を削ったり、園児獲得方法など、プラスにはもっていけますが年間の売上もこの規模ならこの辺が良い筋だと思います。最初から園児が満員になることは少ないです。

借入の返済や、一気に従業員が増えることでの法定福利費上昇など気になることは多いと思います。

 

そして、怖いのが、利益が出れば出たで後々の助成金で調整されます。。。

運営するには相当の覚悟が必要です。

先日も書きましたが、まともに助成金が入ってくるのは運営が始まって半年後と思ってください。それも、加算額助成金も一気に入りません。月々に分割され、年度末にまとめて入ってくる可能性が濃厚です。

ですので、1500万円の余裕金は決して大げさでもなんでもなく覚悟のお金です。

もしも、運営が厳しくなったら困るのは子供達、先生たちなのです。。。

 

 

色々な勘がざわめく人ならピンとくるかもしれませんが、保育園でのお金関係で言うと他にもいくつか覚えておいた方が得することがあります。その辺を賢くひっくるめて考えれば、決して儲からない事業ではないということです。。

でも税金や経費計上、売上科目などなど、怖い仕組みも色々と。。

 

 

色々今後書いていきますが、時間の都合上書ける範囲が狭いですので質問いただけましたらお答えします。何ももったいぶるわけではございませんのでお気軽に♪

 

以上!

企業主導型保育 申請画面解説

企業主導型保育の申請画面の解説をいたします。

皆さんも申請されるとこのような画面になると思いますが、申込状況や、審査状況ってどういう意味?と初めての人はなると思います。

私がわかる範囲で解説致します。「こちらは平成30年度整備費助成申請画面」f:id:rapalapala:20181002150337j:plain

①継続申請

前年度から継続してする場合ですので、新規の人には関係ないですね。

②保育施設名

読んだままですが、保育所の名前はいつでも変更可能です。ですので、変更の可能性がある場合は「〇〇保育所(仮)」と記入しても大丈夫です。当社もそうしておりました。

③助成受付番号

受付されただけなので合否には全く関係ありません。ここが空白の人も、番号が入っている人も同じです。一度でも何らかのやり取りが生まれれば番号がつくだけです。

④保育施設名

 ②と同じことです。

⑤申込状況

 申込中:申請を出せばなる

一時保存:申請途中で一時保存している状態

取り下げ:申請者か児童育成協会側が取り下げの判断を下した時

 (-):助成決定後(他にもあるかも)にこの表記になる

※その他の表記はあるのかわかりませんが、把握しておりません。

⑥審査状況

 未審査:未だ見られてもない状況

 審査中:審査中と表記はなりますが、一度でも児童育成協会側が中身を覗いた段階

     で審査中という表記になります。しかし、未審査よりは少し進んでいると

     いうことでしょう。

 差戻し:これは、やり取りが進んで書類や、申請フォームに誤りなどが見つかった

     場合になります。申請者は必ずこのやり取りを数回行ったうえで助成決定

     に向かいます。差戻しが来た段階で、この助成金の担当者が付くと考えて

     大丈夫でしょう。

     やり取りが進む=助成決定段階になる。表記は差戻しですが、この事業自

     体、助成決定の表記になるのは、工事が終わって、完了報告などを済ませ

     た後の話しになります。では、助成決定もしていないのに工事を進めてい

     いのか?借入を進めてもいいのか?という疑問になりますが、29年度まで

     の話しでは、「差戻し」段階になれば実質助成決定と思っていいでしょ

     う。

助成決定:ここまでくれば一安心ですね。工事も終わり、完了報告など書類をたくさ

     ん仕上げて提出して、運営に向かえます。しかし、助成が決定して運営に

     やっと気持ちを切り替えられますが決定しただけで、その後の確定段階が

     残っています。もう一度精査されて助成額が確定します。私の場合は決定

     額と確定額に差はありませんでしたが、少しは減額されると思っておいた

     方が良いでしょう。もちろん増えることもあります。

⑦助成決定番号

助成が決定されると、助成決定番号が交付されます。次の運営費の申請や、次年度の申請時に使用します。

⑧申込書

   表示:申込した書類が確認出来ます。変更はできません。変更したい場合は

      メールにて、差戻し申請が必要です。

 作成再開:一時保存しているとき、その続きから入力する時に使います。

   削除:削除します。ワンクリックで削除になりますのでご注意を。

通知書印刷:助成が決定又は確定すると出てくる嬉しいボタンです。

 

以上かな。

この申請画面だけでも、最初の人は意味が分からないと思います。私がそうでした。誰も教えてくれない、保育園コンサルでさえあやふや。当初にこんな説明があったらよかったのになーと思い作っています。

必ずしも合っている保証はありませんのでご了承ください。しかし、これで少しでもスッキリする人が出てくれればうれしいです。

 

 

平成30年度整備費助成申請状況

今年度申請した方はやきもきしていると思われますが、平成30年度整備費助成の申請状況を私がわかる範囲でお伝えします。

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弊社も、申請しております今回の募集ですが、7月末までの申請者に対しては10月中に審査委員会が開かれて順次、10月中に返答があるみたいです。(また延びなければいいが。。)

なんと今回の募集20,000人分に対して、応募が50,000人分あった模様で、急遽児童育成協会は10,000人分枠を増やし30,000人分の枠に増やしたみたいです。

しかし、これによって20,000人分以上の落選が決定的になりましたね。

私の予想(あくまでも個人的な予想です)では、落ちるポイントとしましては、大きく二つあります。

① 【待機児童数の数】

やはりまずは、その地域の待機児童数を結構見られると思います。過去の児童育成協会の経験からですね。助成は出したものの思うように児童が集まらず運営ができない保育園が多いという理由で、今回の審査も厳しいものになっていると思います。皆様の申請した地域の待機児童数をもう一度見直す必要がありますね。先週かな?日経に関西の待機児童数の推移が掲載されていましたので確認出来る方は確認しておいてください。

 

② 【資本力

実際運営していくと、助成金が頼みの綱の運営になるのですが、これが遅い。運営から4か月後頃に第一回目の月次報告分の基本分のみの入金から始まります。なんやかんやで運営するのに1500万円程の余裕がないと厳しかったです。当社は、急いで融資を組んでもらいなんとかかんとか運営できていますが、今もなお自転車操業の状態です(その他の助成金のタイミングや種類に関しましては別で書きますね)そういった背景から、余裕がない事業者では運営が難しいと見る印象だと思います。今回の申請書類で決算書3期分となった背景にはこういったことが含まれているものと考えます。皆さんの決算書は大丈夫でしたでしょうか?

 

他にも審査に関係することなどはあると思いますが、この二つが大きそうです。

※書類不備は門前払いなのであしからず。

よって、待機児童発生地域&資産(借入含む)が十分&申請書類等問題無しであれば、ほぼほぼ通るかなと勝手に思っております。上記の問題点で2万人分の申請がはじかれることでしょう。それ以外の人は通るのではないでしょうか。

 

 

 

では今回はこの辺で、失礼します。

皆さんがやきもきしているであろう色々な疑問は、時間があるときに小出しにしようかと思っていますが、質問など頂けると先にそれについて書いて行こうかと思っていますのでどしどし質問してください。